1.9MHz帯のSSBの追加申請について

 本年4月20日までは1.9MHz帯でのSSBは許可されていませんでしたが4月21日からバンドが大幅に拡張されたうえにSSBの運用が認められました。拡張された周波数には手続なしで自由に出られますが、当然ながらSSB運用には指定事項である電波型(J3E)の追加申請が必要です。どうしたら良いか考えていた方は多いと思います。

 この疑問に対し総務省は4月24日にアマチュア局の免許手続の簡素化を進めるため電波法関係告示の一部改正案を公表しました。それによるとJ3Eを含んでいない現在の1.9MHz帯の電波型式の一括表記3MA・4MAをJ3Eを含む新3MA・4MAと見做すことにするという改正案を作成しパブコメを募集しました。この改正案によって1.9MHz帯で3MAと4MAの免許を受けている局は改正案が施行されると一切の手続なしでSSB運用が可能になります。この簡略化の流れが全てのアマチュアの願いである包括免許につながることを希望します。

意見募集について
 パブコメの募集期間は4月25日~5月29日までです。詳細については下記webサイトの意見公募要領を見てください。パブコメの結果は通常1ヶ月程度で公表されますが今回のパブコメは行政手続き上必要なものであり寄せられた意見に左右されることはありません。早ければ6月下旬、遅くとも7月中には告示されると思われます。楽しみです。
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000435.html

4月21日1.9MHz帯および3.5MHz帯に新周波数帯の追加が告示されました

4月21日の官報号外で待望の1.9MHz帯および3.5MHz帯の周波数拡大が告示されました。告示内容はパブコメで示された改正案どおりです。1.9MHz帯および3.5MHz帯の免許を得ている局は変更届けや変更検査など必要なく新周波数帯に出られます。

1.9MHz帯(指定周波数 1910kHz)
追加周波数帯  1800kHz ~1810kHz  全電波型式
現行周波数帯  1810kHz ~1825kHz  電波型式は現行通り
追加周波数帯  1825kHz ~1875kHz  全電波型式
現行周波数帯  1907.5kHz ~1912.5kHz 電波型式は現行通り
特徴 追加の周波数帯ではSSBもFT8も出られます。但しSSBは免許の申請が必要です。

3.5MHz帯(指定周波数 3537.5kHz)
現行周波数帯  3500kHz~3575kHz  電波型式は現行通り
追加周波数帯  3575kHz~3580kHz  電波型式は全電波型式
現行周波数帯  3599kHz~3612kHz  電波型式は現行どおり
追加周波数帯  3662kHz~3680kHz  電波型式は全電波型式
現行周波数帯  3680kHz~3687kHz  電波型式は現行どおり

特徴 3573kHzのFT8でオフバンドの心配なくDXとQSOできます。3662kHz~3687kHzの連続25kHz幅がSSB用になります。積極的に新周波数帯に進出しましょう。

無線局免許手続規則の一部を改正する省令案等に係る意見募集の結果

1.9MHz帯および3.5MHz帯のバンド拡大について必要な「周波数割当計画」の一部を変更する告示案が3月11日の電波監理審議会に諮問され、原案どおりで適当である旨答申されました。

https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000427.html
さあそうなるといつから使えるかですが、告示に2ヶ月も3ヶ月も要するとは思えませんし春の人事異動もありますので、3月中か遅くとも4月中には告示されるものと思われます。待ち遠しいですね。

パブコメで意見が多かった使用区分の設定についての要望は叶いませんでした。
理由として、「今般追加する周波数帯域においてはアマチュア局の本旨である無線技術の興味によって自己訓練、通信及び技術的研究を行うことの可能性を制限しないため全ての電波型式とするものです」と説明しています。正に御意、仰せの通りですが、現行の1810~1825kHzと1907.5~1912.5kHzを含む全てのアマチュアバンドで細かく使用区分が設定されていることと矛盾します。区分の無かった昔に逆戻りです。しかし決まったことは仕方ありません。世界的なバンドプランに準拠して運用するようみんなで努力する必要があります。

無線局免許手続規則の一部を改正する省令案等に係る意見募集

総務省は、アマチュア無線に係る制度整備を行うため、電波法関係省令及び告示等の改正案を作成し、作成した改正案について、令和2年1月18日(土)から同年2月17日(月)までの間、意見を募集すると発表しました。

https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000416.html

募集している改正案には複数の改正案が掲載されていますが、その中でローバンドの周波数拡大に関係する事柄は以下の内容です。

周波数の追加割り当て1
周波数の追加割り当て1
周波数の追加割り当て2
周波数の追加割り当て2

いよいよ周波数の拡大が実現されようとしています。
パブリックコメントの応募期限は2月17日(必着)です。

周波数再編アクションプラン(改定案)に対するパブコメ結果

本年度の周波数再編アクションプラン(改定案)に対するパブコメの結果が9月9日に公表されました。

総務省の発表

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_02000319.html

提出された意見(204件)とそれらに対する総務省の考え方については「別紙2」のPDFファイルに記載されています。

http://www.soumu.go.jp/main_content/000642377.pdf

改定案の中に「アマチュアのMF帯について見直しの可能性について検討を開始する」という待望の記述がありました。
しかしながら「MF帯とは中波帯のことなので見直しは1.9MHz帯のみで3.5MHz帯や3.8MHz帯は含まれない」と捉える人達がいます。
一般社団法人・日本アマチュア無線連盟(JARL)もそう捉えているようで、
22番目のJARLの意見にその旨が記述されています。

私達「一般社団法人・日本ローバンド拡大促進協会」の意見は25番目です。
この中で「見直しの検討はMF帯となっているが、従来の総務省の説明を参照すれば
1.9MHzだけに限るものではなく3.5MHz帯及び3.8MHz帯も含まれると考えられるか」と問いかけました。
これに対して総務省は以下のように考え方を示しています。

 なお、本アクションプランにおけるアマチュア無線の『MF帯』は、特段、1.8MHz/1.9MHz帯に限定しておらず、
近傍の周波数帯である3.5MHz帯及び3.8MHz帯等を含めて検討対象としております。

さあこれで来年度の周波数再編アクションプラン(案)には1.9MHz帯、3.5MHz帯及び3.8MHz帯のバンド拡大に関する検討結果が公表されるはずです。日本だけがぽつんと取り残されたような現在の厳しいバンドプランが世界各国と同様なものになることを心より期待したいと思います。本協会は引き続きローバンドのバンド拡大実現のために活動を続けてまいります。